|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 巻 : [まき] 【名詞】 1. volume ・ 都 : [みやこ] 【名詞】 1. capital 2. metropolis ・ 都市 : [とし] 【名詞】 1. town 2. city 3. municipal 4. urban ・ 市 : [し] 1. (n-suf) city ・ 冒険 : [ぼうけん] 1. (n,vs) risk 2. venture 3. adventure ・ 記 : [き] (n,n-suf) chronicle
『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』(ドラえもん のびたのねじまきシティーぼうけんき)は、藤子・F・不二雄によって執筆され、『月刊コロコロコミック』1996年9月号、10月号および1996年12月号から1997年2月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品。および、この作品を元に1997年3月8日に公開されたドラえもん映画作品。大長編ドラえもんシリーズ第17作、映画シリーズ第18作。藤子・F・不二雄は本作の執筆中に死去、この作品が遺作となった。 第15回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作。同時上映は『ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!』。 == 概要 == 漫画は62ページの途中あたり(スネ夫のロケットをビッグライトで巨大化するシーン)で絶筆した〔ドラえもん(18) のび太のねじ巻き都市冒険記 (1997) | 感動銀行 〕(ペン入れではなくネーム段階)。表紙カバーと最初のカラーページ(3ページ)が藤子・F・不二雄の完成品であり、絶筆となった後の部分については下書きや原案を基に藤子プロが作成している。映画版で監督を務めた芝山努の話では、この映画だけは原作完成よりも前に話の大筋をすべて教えられていたことや、のび太に対して種まく者による「あとは君たちに任せる」というセリフがあることから、まるで遺作となることが分かっていたかのような話だと後に語っている〔『Quick Japan vol.64』太田出版、2006年2月20日第1刷発行。ISBN 4-7783-1003-9〕。また、原作を引き継ぎ執筆をした萩原伸一(現・むぎわらしんたろう)も、連載1回目の際に藤子からスタッフへあてたメモ書きと「のび太の部屋に体温を与える徹底研究」と書かれた、のび太の部屋の小物や本棚についてのイメージが描き込まれた原稿が回されたことにより、今までは細かい指示をしていなかった藤子が、これだけ描き込んでいた事については「ちょっとおかしいな」と思ったと話している〔2012年1月15日放送の特別番組『ドラえもん傑作選スペシャル』より。〕。 本作は前作『のび太と銀河超特急』とリンクする部分が存在する。のび太が使い、ラストで熊虎鬼五郎と一騎打ちの末倒すことに成功した「フワフワ銃」がそれである。これはもともと『銀河超特急』の舞台ドリーマーズランドの「西部の星」で使われていた安全な拳銃で、ドラえもんは記念にもらったと言っている。またラスボスの熊虎鬼五郎の声を演じるのは『銀河超特急』でラスボスのヤドリ天帝を演じた内海賢二であり内海は二作続けてラスボスを演じた。その他、大長編では『のび太と雲の王国』とリンクしている場面があり、のび太のママたちが「勉強すると言って集合したけど、本当は危険な冒険に出かけたんじゃ…」と心配する。他にも故障したドラえもんが出したものが出てくる。 本作クライマックスにおける、巨大な小便小僧が放尿で村火事を鎮火するアイディアは、「ガリヴァー旅行記」のリリパット国(小人国)でガリヴァーがとった行動の翻案である。 冒頭の時点でのび太が生命のねじの存在を知っておりパカポコなどに使用している。ドラえもんが映画で核を担う道具〔『のび太と雲の王国』の雲かためガス、『のび太の創世日記』の創世セットなど〕をのび太に説明する描写が描かれていないのは本作のみである。『のび太とブリキの迷宮』以来、4年ぶりにドラえもんが一時的に故障する場面があるが、直後に別行動を取っていたのび太がスペアポケットに入った際の振動で復活するため、『のび太と雲の王国』や『のび太とブリキの迷宮』ほど危機的な状況ではなく、一瞬気絶した程度であった。 映画主題歌は前作を最後に武田鉄矢は降板したため、本作は矢沢永吉が手がけた。武田が主題歌にかかわらなかったのは、1984年の『のび太の魔界大冒険』以来13年ぶりとなる。以降も、映画ドラえもんの主題歌は、他のアニメ映画と同様にタイアップ要素が濃くなっている。また武田の勇退と同時に、本作をもって菊池俊輔は劇場映画においての音楽担当を長編作品のみ降板し、以後「帰ってきたドラえもん」などの短編作品、およびテレビシリーズのみを担当している。なお武田は後の2010年公開作品『のび太の人魚大海戦』にて再び挿入歌を担当することになる。 映画も大体のコンセプトは同じだが、登場人物や鬼五郎の設定などに違いが見られる。予告映像にて存在していた動物の村などは本編には登場しない。また予告映像では小便小僧が森を鎮火し「まさかこれで終わりってことは…」とのび太が言い、結末を飾る内容に種まく者が出現する。しかし本編では大幅に変更され、結局最後はのび太が皮肉を言った小便小僧の鎮火、そして鬼五郎が改心して締めくくった。大長編に登場するマクドナルドは映画では登場しない。なお映画予告編では、一部にフランス語と英語が用いられていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|